雪中の赤い鳥
赤い小鳥、ベニヒワは10年周期で大量に渡ってくるのだそうです。去年がその年でしたが、今年も各地で見られていました。今年を逃したら来年は見られないかも知れない、と言うことで、土日は去年のリベンジを果たすべく、赤い鳥に会いに福島県に行ってきました。去年は一日中歩き回っても会うことが出来なかったのです。
土曜日は天候が悪く、吹雪、とは現地の人は言わないのでしょうが、雪の降らない地方に住む者にとって、一面の銀世界、吹き付けるように降る雪はとても冷たく感じます。そんな中でつがいのベニヒワに会うことが出来ました。
翌日曜は風は吹いていましたが、空は青空。ですが、なかなか小鳥たちが来てくれません。2時間ほど待った頃、ベニヒワとイスカの群れが、どうぞ写真を撮って下さい、とばかりに近くによって大サービスしてくれました。イスカも赤い鳥ですが、くちばしがかみ合っていないという、珍しい特徴を持っています。松ぼっくりの傘をこじ開けて実を食べるのに適した形をしているのです。
私は小鳥の写真は撮れませんが、ベニヒワ、イスカで検索をかけると、たくさんの写真が見られると思いますので、見てみたい方は検索してみて下さい。
写真は我が家植栽の「ミスミソウ」です。
雪割草の名前で市販されています。
この花が咲くと、家の庭にも春が来た!
それでは、喫茶店〔月の光〕へどうぞ
苦手
この日が来ることはわかっていたけれど、考えていなかった。いや、考えないようにしていたのだ。
再び喫茶店〔月の光〕。
「妙はどこにいるの?」
妙の母、水沢淑子は言った。
妙が母親にも話していなかった身体のこと以外の事情は、電話で何度も話し合っていたが、解ってもらえるはずもなく、事情の張本人の妙は、淑子の元に戻らなかった。僕らが妙を洗脳したために、彼女の元に戻らないのだと思い込んでいる。
「ちわ~す」
最悪のタイミングで稲作が帰ってきた。
「あ」
カウンター席に座る淑子を見た。
「妙は!?」
振り返った淑子は、睨み付けるように彼を見て言った。
「わざわざ来るなら、連絡くらいよこせばいいのに」
稲作がわざわざと言ったのは、彼女は北海道から来たからだ。
「そんな事したら、あの子を隠すでしょう!」
「隠すかよ、小さな子供じゃあるまいし。……だけど、あいつには知らせるぜ。心の準備がいるだろうから。会うか会わねえかは、あいつの自由だ。――電話してくる」
店の外に出た稲作は携帯のボタンを押す。
何で手が震えてるんだ!
どうしても、あの人は苦手なのだ。
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