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2008/10/15

鹿の舌か羊の足か

 前回CMの話をして、実家に遊びに行ったら、お茶菓子に出してくれたのです、ナボナ。懐かしいから1つとって置いてくれたのだそうです。確かに、十何年、いや二十何年ぶりかも知れません。そういう事ってあるのですね。
 私が子供の頃の東京土産は、ひよこ、ナボナ、いも羊羹、くず餅が定番でした。ひよこは福岡が本社だそうですが、私にとっては東京のお土産でした。

 秋の山を散策してきました。
 花はヤクシソウ、ナギナタコウジュなど晩秋の花が咲いていました。
 キノコは、ムキタケ、カノシタ、オシロイシメジ、ノボリリュウタケ、ドクツルタケなどが見られました。

Kanosita

カノシタ(カノシタ科)
落ち葉の上にいびつな形で生えています。傘が丸くなく、裏側が針状なので、判りやすいキノコです。甘く、フルーティーな香りがするので、バターで軽く炒めてオムレツにすると美味しいですよ。

Kanosita2

裏側の様子から、日本では鹿の舌(かのした)、フランスではピエ・ド・ムトン(羊の足)と呼ばれています。どちらがイメージに近いでしょう?

Mukitake4

ムキタケ(キシメジ科)
皮がむけるからムキタケ。汁物に入れると、つるん、ぷるん、としていて美味しいキノコです。
毒キノコのツキヨタケと似ているので、慣れていない人はベテランさんに見極めてもらいましょう。
(今日の写真は2008.10.09群馬県で撮影)

それでは、喫茶店〔月の光〕へどうぞ

     鹿の舌          

「おう、稲、なっからかっこいいハーレー・ダビットソンじゃねぇか」
 ここは夕方の喫茶店〔月の光〕の駐車場。
 一番見られたくない人間に見られてしまった。なんでここに親方がいるんだ。彼は、以前稲作が世話になっていた便利屋の社長だ。
「だろ?日本が世界に誇る名車だ」
 稲作が降り立ったのは、50㏄のホンダ・スーパーカブ。丈夫で低燃費の働き者だ。が、手足が長すぎる稲作が乗るにはバランスが悪いし、原動機付き自転車にフルフェイスのヘルメットは格好悪い。CB750の代車がこれでは調子が狂うが背に腹は替えられない。
「何持ってんだ?」
 親方は手に持ったレジ袋を見て言う。
「実家の裏山でキノコ採ってきた」
 帰りにバイクが故障してしまったのだ。
「見せろ。――お、これは良い」
 袋の中身は、ムキタケ、ハナイグチ、クリタケ、カノシタ。
「稲、これ洗っとけ。うどん打ってくらぁ」

「やはり、あなたでしたか。音が違うので出遅れました。バイク、変えたんですか」
 店から出てきたジルは残念そうに言った。
「ぶっ壊れたから修理に出した」
「よかった。これでは後ろに乗れません」

「絹さん、厨房借りるぜ。――ジル、手伝え」
「はい。あら、このキノコ」
「なんだ?」
「摘みに行った事があります。昔、一緒に住んでいた人と」
「外人も食うのか、鹿の舌」
「あちらでは羊の足という名前でした。オムレツを作っても良いですか」

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コメント

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