« 鹿の舌か羊の足か | トップページ | 再セットアップ »

2008/10/28

狂い咲き

 ショッピングモールに行ったら、マンドリンのミニコンサートが行われていました。
「マンドリンのまち朔太郎音楽祭2008」の開催中だったのです。
 子供が喜ぶ‘崖の上のポニョ’、ディズニーの‘星に願いを’、懐かしい映画音楽‘太陽がいっぱい’などを聞かせてもらいました。
 前にも書いたと思いますが、萩原朔太郎は私にとって一番身近な有名人です。彼の事を知る前から、彼の歩いた河原や公園を歩き、橋を渡っていたし、色々な場所で彼の詩碑を見る事が出来るからです。

 *萩原朔太郎とマンドリンの関係はこちらで。――朔太郎さんってなかなかのイケメンなんですよ。
 
Eizannsumire

エイザンスミレ(スミレ科)
(2008.10.22群馬県で撮影)
スミレやタチツボスミレのものは見た事がありますが、エイザンスミレの狂い咲きには、初めて出会いました。
今の季節、ホトケノザなんかが間違えて咲いていますね。

Sennburi_2

センブリ(リンドウ科)
千回振りだしてもまだ苦い、日本固有の生薬です。
小さな花ですが美しいでしょ?

それでは、喫茶店〔月の光〕へどうぞ

     お切り込み

 大根、にんじん、ごぼう、葱、茄子、具はあり合わせのものを何でも使う。キノコを洗って野菜を刻み、煮込み始めた所で親方がやってきた。
「待たせたな」
「いや、丁度良い所だ」
 天然キノコの下処理は手間がかかるのだ。特に今日は、隣で見ている妙が、キノコの傘から虫が出てくるたびに「わー」とか「キャー」とか言って仕事がはかどらない事この上ない。きっと妙は食べないだろう。
 親方が打ってきたのは、ひもかわやきしめんのような、幅が広い平べったいうどん。打ち粉が付いたまま、だし汁に入れて煮込む、この辺りでは‘お切り込み’と言われている郷土料理だ。カボチャを入れて味噌仕立ての山梨の‘ほうとう’に似ているが、こっちの方が洗練されていないというか、素朴というか……広木家の味はしょうゆ味だ。

「なんか、懐かしいですね。子供の頃は僕の家でも食べていました」
 と、絹さん。
「俺んちは今も時々食う。打つのは俺の仕事なんだ」
 と、親方。
「うん、美味しい。お汁にとろみが出ているから、真冬だったら暖まりそうだね」
 と、妙。騒いでいたくせにしっかり食べている。
「お切り込みとは、ちょっと合わないかもしてませんが、これが私の思い出の料理です」
 ジルが皿に盛ってきたのは、バターで炒めたカノシタのオムレツ。
 暇な喫茶店〔月の光〕は、このまま店を閉めてささやかな晩餐に突入した。

僕らをもっと知りたい方はこちらへ   

|

« 鹿の舌か羊の足か | トップページ | 再セットアップ »

コメント

I would like to thank you for the efforts you have put in writing this blog. I’m hoping the same high-grade site post from you in the future too. In fact your creative writing abilities has encouraged me to get my own blog going now. Actually blogging is spreading its wings and growing quickly. Your write up is a great example.

投稿: Maya | 2014/01/24 17:08

Lovely just what I was searching for.

投稿: Kaylee | 2014/06/24 07:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/76837/42932104

この記事へのトラックバック一覧です: 狂い咲き:

« 鹿の舌か羊の足か | トップページ | 再セットアップ »