コウガイビル
水たまりの中から銀杏の葉形の頭をもたげて、左右にゆらゆら揺れている姿がとってもユーモラスだったので、モデルになってもらいました。全長15センチほどでした。
ヒルという名前が付いていますが、綺麗な川底の石をひっくり返すとくっついているプラナリアに近い仲間だそうです。ミミズやナメクジなどを食べる肉食性。頭をもたげて獲物の気配を探っていたのでしょうか。人の血は吸わないそうですが、ミミズを食べるのとどっちが恐いかしら。
コウガイって?
公害?口外?何となく口蓋というイメージを持っていましたが、正解は笄(こうがい)なのだそうです。笄という昔の女性の髪飾りに銀杏の葉形の頭の形が似ているからなんですって。
ちょっとイメージ回復しました?
(2008.05.12群馬県で撮影)
上記のような写真が苦手な方のためのお口直しにスミレの写真を。
盛りは過ぎていましたが、思ってもいなかった所での出会いに声をあげてしまいました。
ゲンジスミレ
(2008.05.12群馬県で撮影)
咲き始めたばかりの
ミヤマスミレ
(2008.05.12群馬県で撮影)
それでは、喫茶店〔月の光〕へどうぞ
追跡
「おい、何ふざけてんだよ――おい!」
腕の中のジルから返事が返ってこない。心の声も……。
何だ?
どういう事だ?
ちくしょう!
周りを見回すと、人、人、人、これじゃぁ飲ませてやれないじゃないか。
「どう見ても、旦那とジルさんッスねぇ。合流しましょうか」
「うん」
「あれ?」
歩み寄ろうとした時、ジルを抱き上げた稲作が猛烈な勢いで走り出した。頭上でオナガが騒いでいる。
「後を追ってみやす」
追い付く自信はないけれど、半次は走り始めた。
どこまで行くつもりだろう。
長い黒髪を振り乱して走る黒ずくめの大男。腕に美しいジルを抱きかかえている所が、益々人目を惹き付ける。
まずいなぁ。二人を見送りながら携帯をかけ始める見物人もいる。110番だったらどうしよう。
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