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2007/11/30

猛禽系

 明日から「椿三十郎」が公開されますね。
 前作では、素浪人姿の三船敏郎さんが懐に手を入れて歩く後ろ姿に惚れました。衝撃のラストシーンと、モノクロ映画だったのに赤と白の椿の鮮やかさが印象に残っています。
 今回主演の織田裕二さんは、真似ではない新しい素浪人姿姿を見せてくれそうで楽しみです。自然観察好きの私は、人の顔が動物に見えてしょうがないことがあるのです。キリッとした表情をした時の織田裕二さんはオオタカやハヤブサを連想してしまいます。同じ猛禽でもフクロウやオオワシではなくて。猛禽類のような精悍な表情と、笑った時のいたずら小僧のような笑顔のギャップが私にとっての彼の魅力です。
 若手では、松山ケンイチさんが楽しみですね。初めて見たのはデスノート、次はセクシーボイス&ロボなのです。同一人物とは思えない演じ分けが出来る彼に興味津々です。

Fuyuitigo1
 今日の写真は「フユイチゴ」(2007.10.28静岡県で撮影)
 この季節になる美味しいイチゴだそうです。関東地方南部・新潟県以西で見られます。群馬で見られるコバノフユイチゴは食べたことがあります。こちらは美味しいですから、フユイチゴも美味しいでしょう。

それでは、喫茶店〔月の光〕へどうぞ

     人を呼ぶ匂い

「商売替えか?」
 焼きたての芋の山に大きな手が伸びてきた。
「っ旦那!」
 芋を喉喉に詰まらせて、胸を叩きながら言う半次。まるで時代劇か落語の道化役だ。
「半次くん、お茶お茶。……稲さん、いつ戻ったの?」
「さっき。店の外まで匂ってたぜ。コーヒーの香りがウリの茶店で、こんな匂いさせてていいのか」
 喜んで食べていく客はいても文句を言う客はいない。そんな田舎の喫茶店なのだ、ここは。
「そういえば、芋を焼き終わって、こうして食い始めていやすがお客さん来ませんね」
「いつものことだから」
「一人来てるぜ、一応。カレーライスの大盛り食いに」
「それ食べても?」
「デザートは別腹だって、妙がいつも言ってじゃねぇか」
「デザートは食後ですよ、普通は」
「腹に入ってしまえば同じだ、細かいことを気にするな。……変わった芋だな、これ」
「気付いてくれた?」
「甘い」
「しっとりしていて、中が黄色というよりオレンジ色っぽいですねぇ」
「どれどれ」
 今度は細くて白い手が伸びてきた。
「妙、匂いを嗅ぎ付けてきたのか」
「失礼ね、お昼を食べに来たの!絹さん、届いたんだね。――美味しい!」
 妙ちゃんとネットサーフィンしていた時、一度食べてみたいと言っていたから、お取り寄せしてみた‘安納いも’。

このお話の最初はこちらへ
僕らをもっと知りたい方はこちらへ

 最近はスーパーでも熱々の焼き芋を売っていますね。お腹が空いている時など、つい罠に近付いてしまいます。
‘安納いも’気になる方はネットで調べてみて下さいね。私の感想は〔月の光〕のみんなと同じです。

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コメント

Study it, liked it, thank you for it

投稿: Melanie | 2014/01/22 17:25

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