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2006/09/18

しらゆり

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「ちわ~す」
 昌子を送り届けて、〔月の光〕のドアを開ける和哉がいる。
「お帰りなさい、稲さん」
 絹さんがホッとしたように出迎えてくれた。
 気持ちはわかる。
 店の中には、和哉、ジル、奥の席に陰気な男。ノミの心臓の絹さんには耐え難い時間だっただろう。妙と半次は――。
「私が帰しました」後で詳細を教えるという条件で……と、ジルが稲作の心にだけ伝えてきた。
 相変わらず器用なヤツ。
「和哉、汚ねぇ手を使うな。結果はわかってるだろ?」
「フン、汚い手って言うのは俺たちのためにあるんだぜ」
 やくざに言う説教じゃなかった。
「どんな手でも、試せるものは試す。――花の命は短いからな」
「あいつが花ねぇ。ラフレシアか何かか?」
「しらゆりだ」
 相当な重傷だ。昌子をしらゆりだなんて。見た目だけはそうかも知れないけど。
「あいつの心を掴むのは、お前自身の努力だぜ」
「お前の存在が邪魔だ」
「そう言われてもなぁ」
「おい」
 呼ばれて振り向くと、陰気な男が立っていた。
 腹に痛みが走る。
 なに!?


 ラフレシアは、東南アジアで見られる世界最大の花を咲かせる寄生植物です。子供の頃、図鑑を見ていつか本物を見てみたいと憧れていました。「トリビアの泉」で、う○この匂いがすると聞いてショックでした。でも、嗅いでみたいような……。


 今日の写真は「ナワシロイチゴ」(2006.08.14長野県で撮影)
 苗代苺、別名・サツキイチゴ。公園の草地などでよく見かけるこの苺、一見草のようですが木イチゴの仲間です。食べられるこの苺、以前ジャムに挑戦してみたことがあります。種の大きさが気にならなければ、味は悪くありませんでした。

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 今日2枚目の写真も「ナワシロイチゴ」(2006.07.03群馬県で撮影)
 こちらはナワシロイチゴの花です。
 観察力のない私は、この写真に写っている状態は花びらが散った後だとばかり思っていました。ある日、そばにピンクの花びらが落ちているのを見て、蕾のようにつぼまっているこの状態が花盛りだということに気付きました。こんなに身近な花なのに。

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コメント

Thank you for your article post.Really thank you! Will read on…

投稿: Arianna | 2014/01/22 21:24

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