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2006/08/05

留置

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「仕事」
「仕事ですか?どのような?」
 稲作より若い警官は、緊張で作り笑顔が張り付いている。
 恐いのだろう。誰がどう見たって俺は怪しすぎる。
「見た通りだ」
 彼女の部屋を見上げると、2階窓のカーテンの端がチラチラと動いている。このやり取りを見ているのか。
「ここでは、近所迷惑になりますので交番までご同行願えますか」
 警官は可哀想なほど丁寧だ。俺が暴れでもしたら直ぐに対応出来るように身構えている。
「そんなにうるせぇとは思えねぇけど。あんたのことなんか殴る気ねぇし」
 彼は、ちょっと身を寄せたら大袈裟に飛び退いた。
 
 ってことで連行されて、身元引受人に懐かしい人の名前を挙げたら、留置場に送られてしまった。
「どいうことだ!」
「山田警部殿のご指示だ」
 ここの担当者はさっきの巡査より年輩。
「ケーブドノ?誰が?」
 って山田のオヤジだよなぁ、出世したのか。
 山田は高校生の頃から厄介になっている顔なじみの刑事だ。絹さんに心配と迷惑を掛けるより良いと思って彼の名前を出したのだけれど。
「明日取り調べるそうだ」
 また、あの頃みたいに説教されるんだろう。
「あした?明日か。……腹へってんだけど、カツ丼とか食わせてくんないの?」
「今何時だと思ってるんだ。まだ何やったかもわからないヤツにカツ丼なんか食わせられるか。おとなしく寝ろ」
 確かに、カツ丼出してもらうのは殺人の自白の場面だ。


「絹さん、窓を開けても良いですか」
「どうぞ」
 夜気と共に店内に飛び込んできたのは僕(しもべ)のアブラコウモリ。
「わっ!そ、そのコウモリも君の――」
「友達のこう太です」
 こう太は、報告を済ませると、さっきから店内を飛び回っていたスズメ蛾を捕まえて再び窓の外に出て行った。
「凄い!さすがはコウモリだね。あの蛾、ずっと気になってたんだ」
「絹さん、お代わりをいただけますか」
 稲作はおとなしく連行されたのだ。何か考えがあるのだろう。
 それに、留置場ほど安全で安心な場所はない。彼は逃げることが出来ないのだから。

 話が長くなってしまったので、今回のお話「ネット依頼」を日々のエピソードに入れました。よかったらご覧になってみて下さい。


 昨日の群馬県伊勢崎市、館林市は最高気温38.6度を記録したそうです。
 私の住む町は伊勢崎寄りの前橋市なので最高気温に近い気温だったのでしょう。
 確かに暑かったです。

 今日の写真は「シロバナヘビイチゴの実」(2006.07.27長野県で撮影)
 ある程度の標高がある山で見られます。普通のイチゴとそっくりな実は、身近に見かけるヘビイチゴの実と違って食べることが出来ます。とても酸っぱいですが。
 実の大きさは、幸せを呼ぶ園芸品のワイルドストロベリーくらいです。

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 今日2枚目の写真は「オヤジ?」(2006.08.04群馬県で撮影)
 昨日の‘みみげ’です。大人っぽくなったでしょう?
 撮そうとしてそばに寄るとみんな逃げてしまうので、なかなか写真をUP出来ませんが、みんな元気に遊びに来ています。

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コメント

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