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2006/01/10

初市

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「どうだ?」
 ジルは山積みのだるまに、妙は出店の食べ物に目を奪われている。
 1月9日。稲作は、このだるま売りと様々な物が売られている露天の続く初市を、二人に見せてやりたくて連れてきた。子供達には、だるま市として親しまれている。
「凄い凄い、何食べようかな」
「この人形を買うのですか」
「だるまって言うんだ。うちも一応客商売だからな。一つ飾ろうかと思って。……見て見ろ、高崎のだるまは眉が鶴、髭は亀になってるんだぜ。‘縁起達磨の少林山’って言ってな」
 前橋市の初市で売られているのは隣の高崎市の名産‘高崎達磨’だ。つい、上毛かるたの‘え=縁起達磨の少林山’が口をついて出てしまうのは、群馬県民の証。
「あまり大きすぎない方がいいな」
「そんなに値段が変わりませんが」
 素朴な疑問を持つジル。たしかにその通りだ。店や値切り方によって同じ値段でも大きさが変わる。
「毎年少しずつ大きいだるまに買い換えなきゃ何ねぇからな。……うん、これにしよう」
「なぜ?毎年」
「わかんねぇ。そう言う決まりなんだ」
 1年飾り終えただるまは、目を入れて近所の神社で焚いてもらうのだ。
「これ、いくらで売る?」
 売り手との値段交渉も、普段そういった習慣がない群馬県民にとっては楽しい。
「4000円」
「もう少し安くなんねぇか?」
「じゃ、3500円」
「もうひとこえ」
「初めて買うのです。もう少し安くしていただけませんか?」
 と、ジル。
「しょうがない!そんな目で見られちゃなぁ。3000円でいいよ!」
 露天商は、ジルの微笑みに赤くなっている。

「おい、ジル、だるまは縁起物なんだぜ。おかしな手を使ったんじゃ――」
「そんなことはしませんよ。あのご主人は絹さんと同じ、私の目の色が気になってしまったようです」
「あぁよかった。はぐれちゃったかと思ったけど、稲作の頭が見えたから」
 たこ焼きとみかん飴を持った妙が追い付いてきた。

 
 一昨日は県民探鳥会の後、軽井沢へ。
 この寒さでもアウトレットの駐車場は混んでいるようでした。アウトレットに行ったのではなく、前を通って自然観察の森へ行ったのです。オオマシコに会えたらと。今年はオオマシコどころかベニマシコ、アトリも見られませんでした。
 オオマシコ(大猿子)は全身が赤く、銀色の髭を蓄えた美しい小鳥です。興味がある方はネットで検索して見て下さい。
 昨日は埼玉県の北本自然観察公園へ。
 デジスコ写真を撮る人の多さにビックリ。みんなベニマシコ狙いのようでした。
 僕たちのお目当てはアリスイ。小さな茶色いキツツキの仲間です。
 アリスイは運良く見られ、遠くながらもベニマシコも見ることが出来ました。この公園の鳥は人を恐れず、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラをすぐ近くで見ることが出来ました。
 
 今日の写真は「ノスリ」(2006.01.09埼玉県で撮影)
 近くにノスリがいました。カラスくらいの大きさの猛禽類です。脅かさないように通ったつもりが飛び立ってしまい、ごめんね~っと思ったら、目の前の木に止まり、写真を撮っても逃げませんでした。

【登場人物(人物以外も)を少しずつ紹介します】
ジル……自称22歳、本当は1300歳の吸血鬼。
    金髪碧眼で、見た人の理想の姿に見える。
    仲間にする約束を、稲作と交わしている。

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コメント

I am not real excellent with English but I get hold this rattling leisurely to read.

投稿: Lily | 2014/01/24 00:16

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