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2006/01/05

猫にまたたび、妙ちゃんに――

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「ところで、妙ちゃんは?」
「後から来る」

 ……1時間後。
「妙ちゃんどうしたんだろうねぇ」
「みんなで初詣行こうって誘ったんだ。ジルは行ったことねえから」
「どこ行くの?」
「総社神社」
「いいねぇ。あそこにはワカケホンセイインコが繁殖しているんだ。行ったら木の上も見てみるといいよ」
「なんだ?そりゃ」
「緑色の大きいインコだよ。南国の鳥だから寒い群馬で繁殖しているのは珍しいんだ」
「お待たせ!!」
 と、妙ちゃん登場。艶やかな紅の振り袖、髪も美しくセットされている。
「おお、妙ちゃん、美しいですね、その着物」
「いつ着られなくなるかわからないからね」
「なぜ、着られなくなるのですか?」
「ジルちゃん、振り袖は独身女性が着る物なんだ」
「電撃結婚したら着られなくなっちゃうでしょ」
「そんな相手がいるのか?それにしても馬子にも衣装とはこのことだな」
「何よ」
 僕らはこの時点で妙ちゃんの頬がピクピクしていることに気付かなかった。
「本当に綺麗な着物だね」
 僕のこの一言がとどめを刺してしまった。
「にゃう~!!何よ!みんなして着物着物って!」
 え!?
「何時間かかったと思ってるのよ!メイクしてヘアセットして着付けして!!」
「うわ~ぁ、ごめんごめん、た、妙ちゃんが綺麗なのは当たり前なことだから、あえて言わなかったんだよ。ねえ、みんな」
「そうだぜ」
「もちろんです」
「も~う、今更遅い!!」

「どうしよう、どうしよう、怒ってる」
「私がなだめましょうか?」
「お前じゃ後がごちゃごちゃするぜ。……そうだ、朝早くから床屋に行ってたんだろ?」
 3人の男達は、額を寄せ合って対策を練る。
「美容室だ」
「腹減ってんじゃねぇのか?」
「それだ!」

「ねえ、妙ちゃん、お年玉代わりと言ってはなんなんだけど、食べてくれる?」
 そっと差し出したそれを見た妙ちゃん、ぷうっと膨らんでいたほっぺが一瞬にして笑顔に変わった。
 イチゴたっぷりの特製フルーツパフェ。


 昨日は妙義山(みょうぎさん)にある妙義湖に行って来ました。
 近年では珍しく、オシドリがたくさん来ていました。雄の羽根の美しさはご存じの通りで堪能してきました。他には遠かったのですが、クマタカを見ることが出来、ごま塩頭をハードに立てたヤマセミにも会うことが出来ました。
 そうそう、妙ちゃんの妙の字はこの山からいただきました。

 今日の写真は「タチアワユキセンダングサ」(2005.12.30沖縄県で撮影)
 立泡雪栴檀草と書きます。この季節だというのに、道ばた、空き地、至る所で白い花を咲かせていました。四国、薩南諸島、沖縄など暖かい地方で見られるコセンダングサの変種です。白い舌状花があるだけでとても派手ですね。これだったら綺麗で道ばたに生えていても良いなぁと思いますが、種はあの迷惑なひっつき虫です。

【登場人物を少しずつ紹介します】
僕(絹)……喫茶店〔月の光〕のマスター。年齢40代半ば。
      何度会っても思い出せないような無個性な人。
      気弱で自然観察好き。筆者の分身で、筆者よりお人好し。

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コメント

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投稿: Olivia | 2014/01/23 18:10

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