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2006/01/22

友だち

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「友だちだと?お前、この間のこそ泥じゃねぇか」
「オレは、この御方に付いていくことに決めたんだ」
「欧彦、稲作は私の大切な人です。あなたにとっても大切な人です」
「何がオーヒコだ。半次の間違いだろ!」
 !?
 自分で言って気が付いた。
「そうだ!お前、半次だ!その前髪上げて顔を全部出してみろ!」
 ちょんまげじゃないから、印象が違って見えたのだ。
 ジルがここに存在しているのだ。江戸時代に出会った半次は実在していて、彼の子孫がここに現れたとしても、俺は驚かない。この間だって、何か憎めなくて警察に突き出せなかったのだ。
 やはり、前髪を上げた欧彦は半次にそっくり。
「俺が止めろと言っても、友だちなんだろう?」
「はい」
 とジル。
「欧彦、俺の周りをうろつくなら2つ約束しろ。1つはこそ泥を止めること……」
「わかりました。もう1つは?」
「半次と呼ばせろ。ニックネームと思ってくれ」
「ハンジ?何ですかい?そりゃ」
「頼む」

 欧彦を返した後の事務所の応接。
 いつものようにビールとトマトジュースでくつろぐ二人。
「なあ、ジル。俺はお前にとって何なんだ?」
「あなたは、私の大切な人です」
「絹さんや妙は?」
「あなたの大切な人たちだから、私にとっても大切な人」
「欧彦は?」
「友だちです」
 やっぱりだ。
 ジルにとって、友だち=僕(しもべ)なのだ。俺が知っているだけで、ネズミ、コウモリ、オナガ、ワカケホンセイインコがいる。
「なぜだ?ヤツは人間だぞ」
「彼が望んだのです。私も人間の友だちは初めてです」
「頼むから、粗末な扱いはするな。俺のためにヤツを利用するようなことはするな」
「私は、誰に対しても強要はしていません。粗末な扱いなどしていません。みんな、私が好きなあなたを好きなのです」
 考えるだけで、頭痛がしてくる……。

 半次、初登場のお話はこちらへ


 昨日のうちにUPしようと思ったら、日を跨いでしまいました。
 こちら、前橋は風が強いですが、雪は全く降っていません。ニュースを見ると、東京は降ったようですね。

 今日の写真は「コスミレ」(2003.04.17群馬県で撮影)
 小菫と書きます。コスミレというのに、昨日のヒメスミレよりずっと大きくて、スミレやノジスミレと同じくらいです。

【登場人物紹介】はこちらへ

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