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2005/12/24

恋人ごっこ

「きれいだね」
「はい」
 クリスマス・イブの都会は色とりどりの光で満ちあふれている。
「ふふふ」
「何よ」
「妙ちゃんは、稲作と夜景をみたかったのですね」
「やぁねぇ、そんなことないもん」
 妙は待っていたのだ。待てど暮らせど稲作からのクリスマス・イブの誘いはなく、あんまりだからジルと一緒に来てしまった。ジルは優しいけれど稲作一筋。
 クリスマス・イブ。こんなに綺麗な男の子と本当の恋人同士だったらどんなに素敵だろう。
 考えたら恋敵なんだよなぁ、ボクたち。
「妙ちゃん、もう少し傍に来て。せっかくですから他の人たちと同じようにしてみませんか」
 見せかけだけなんて。
「つまりませんか。あなたに似合う洋服に着替えて、一夜限りの恋人ごっこをしてみませんか」


 一晩経ったら気持ちが少し落ち着きました。従妹の所へは両親と一緒にお参りに行く約束しています。

 ここは絹さんではなく、筆者モードになってしまいます。主人の仕事上、一人でクリスマス・イブを過ごすことが多いのです。今日も独り。ケーキとご馳走は明日です。
 去年もそうでした。何とも暗いことに去年のイブは、ジルが初めて登場したお話を書き上げたのでした。まだ彼に名前は無く、再会の約束をしたところで終わりのお話は、間違われた男〔中世ヨーロッパ編〕です。短編ですから興味のある方はご覧になってみて下さい。

【登場人物(人物以外も)を少しずつ紹介します】
ジル……自称22歳、本当は1300歳の吸血鬼。
    金髪碧眼で、見た人の理想の姿に見える。
    仲間にする約束を、稲作と交わしている。

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