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2005/10/20

監視×2

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「一人、しつこいヤツがいるんだ」
「?……お坊ちゃん達は、正体バラせば泣いて逃げるだろ?」
「そこが可愛いと言うんだ」
「おねえ、のろけに来たのか?」
 稲作は昌子を‘おねえ’と呼ぶ。
「そういう問題じゃない」
 昌子は、俺の耳元で囁いた。
 次の瞬間、俺は昌子を突き飛ばし、胸ぐらを掴んで吊り上げた。
「止めろ!!撃ち殺される!」
「ほんとだ」
 今まで上手く隠れていた男達が、こちらに向かって一斉に動いた。ただのチンピラではなく、プロの動きだ。
 俺は、彼らに向かって両手を挙げる。降参のポーズだ。
「あいつら、どこにでも付いてくるんだ」
「金掛けてるな」
 俺の頭上にもオナガのぴょん太が飛んでいる。こっちはタダだ。
「あたしが結婚して幸せになったら、あきらめるんだとさ。その前にこれじゃデートも出来ねえだろ?」
「一般人には気付かれないだろ」
 俺は男達の方を顎でしゃくった。
「見られてて、デートなんか出来るかよ」
「ちょっと息抜きさせてやる。走れ!」
 俺たちは、〔月の光〕の駐車場まで走り、止めて置いたバイクに跨ると疾走した。


 風太君の次はツヨシ君。
 好きだった動物たちが注目を浴びるのは嬉しいですね。子供の頃、動物園に行くとレッサーパンダとマレーグマを見るのが楽しみでした。レッサーパンダは顔が可愛いから、マレーグマは、熊とは思えないだらけた姿、笑ったような弛緩した顔が見たくて檻の前に行ったものです。
 今、そのマレーグマのツヨシ君が人気者だそうです。
 食べ物を年上のメスに横取りされた時、そのメスに遊んでもらえなかった時、二本足で立ち上がって、前足で頭を抱え激しく頭を振りながら「ウオーン」と啼くのです。そんなに駄々をこねなくてもいいのに、という様子が可愛いのです。CMにも出演していますね。
 人間にもツヨシ君のような男の人、増えていません?

 今日の写真は「アケボノソウ」(2005.10.15長野県で撮影)
 以前紹介しましたが、ほとんど枯れていた湿原で出会った一輪です。

【登場人物を少しずつ紹介します】
広木稲作……当店のワイルド系担当。便利屋のような私立探偵。
      年齢20代半ば。190㎝の長身、色黒で猛犬顔。
      義理人情に厚い上州男児。
      誰にも言えない2つの秘密を、ジルと共有している。

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コメント

From now on, it may be a swell idea to come up with a follow-up post to update everyone. Most people need to see this and shall wait for it.

投稿: Skylar | 2014/01/24 02:28

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